2009年02月01日
干ししいたけ!!

今日も昨日に続き、「干ししいたけ」の事について、
もう少し詳しく書いてみますね

昨日書いた通り、
木屑で作る菌床で5~6ヶ月足らずで収穫する外国産のものと比べて、
原木栽培のしいたけは、味・香り・食感、そして安全性の点で全く違います

そして、驚くことに

原木椎茸は日本だけ

原木を使って、「しいたけ」を生産しているのは、
世界広しと言えども、間違いなくほぼ日本だけですね

何故かと言うと

「しいたけ」は、明治時代以降約100年間に渡り外貨獲得の有力な輸出農産物でしたが
おがくずを使った菌床栽培が、台湾や中国で始まり
プラザ合意以降為替レートの関係もあって国内の「しいたけ」生産は、
競争力を無くし現在の生産量は、30年前のおよそ4分の1程度まで減少してしまいました。
原木を使った「しいたけ」の生産は、
クヌギやコナラといった原木に椎茸のタネを植え込み2年の年月を経て、
やっとしいたけが採れるようになるといった長い時間と手間が必要な作物です。
「干ししいたけ」を買うとき、
ちょっと表示を意識して見てもらえるようになるとうれしいかな

「干ししいたけ」は、その味わいだけでなく、体にも嬉しい食材です。
「干ししいたけ」には、カルシウムの吸収を助けるビタミンDが豊富に含まれています。
特に、天日干しした「干ししいたけ」の場合、
日光の紫外線によりビタミンDの量が増加しています。
ちらし寿司、茶碗蒸し、うどん、冷麺、中華サラダ、佃煮など使い方は沢山ありますが、
素材の良さを実感して頂きたいので、
まずは醤油をかけるだけの素焼きで食べてみてください

「干ししいたけ」の上手な戻し方
3~5時間かけて、ゆっくりと戻すのが一般的ですが
、
旨み成分であるグアニル酸をうまく抽出するためには、
5℃の水で24時間かけたものが一番おいしいと言われています

もっと早く水戻しするには、「干ししいたけ」をあらかじめ砕くことで、
5℃でわずか1時間で完全に水を吸い、やわらかくなりますよ

戻し汁は、昆布・鰹節等を入れ、だし汁として利用できます。
旨味が出るので、美味しいよ

寝る前に浸けとけば、朝にはだし汁として使えるよ

戻したしいたけは、甘辛く炊いて冷凍保存も出来ます。
ミル機付のミキサーなどで干ししいたけを粉末にして
、
スープやお好み焼き、餃子などに入れると美味しさも栄養もアップしますよ

おすすめは、冷やして飲むこと。
薄めずにそのまま飲んだ方が、栄養が濃いので最高です。
夏場やお風呂上りなどは、さらにおいしく飲めるとおもいますよ。
シャーベットにしたり、寒天でかためたりして、デザートとしても美味しいですね。
もちろん、冬にはホットで飲むと、体の中から温かくなりますよ。
「干ししいたけ」には体に有効な成分が含まれています。
カリウムが豊富に含まれていることもポイントですね。
カリウムにはナトリウムを排出する作用がありますので、
インスタント食品や外食が多い食生活では必須の成分といえます。
この他にもビタミンDを天日にあてることによりビタミンDを増加させることが出来ます

カルシウムを体内に吸収させるには、ビタミンDが必要なこと知ってましたか



ただでさえ「干ししいたけ」にはビタミンDが多いのですが、
それをさらに増やすことができるんです

現在の「干ししいたけ」のほとんどは、天日乾燥ではなく乾燥機による機械乾燥です。
これはコストの問題や異物混入防止の為なんです。
椎茸の中にはエリゴステロールというビタミンD前駆物質があり、
これは紫外線を当てるとビタミンDに変化します。
つまり、買ってきた乾しいたけを日光(紫外線)に
当てれば内部のエリゴステロールがビタミンDに変化するのです。
ある情報テレビ番組では、日光に30~1時間当てることで
当てる前の10倍のビタミンD量になると紹介されていましたので、
天日干しはおすすめです
また、日光に当てる場合は、ヒダの方を上に向けるのが重要ですよ。


血圧低下作用があることも有名です。
特に、「干ししいたけ」の戻し汁を毎日飲んで血圧が下がったという話はよく聞きます。
これは、コレステロール低下作用と同じように、
「干ししいたけ」に含まれるエリタデニンという成分の働きです。
また、エリタデニンは水に溶けやすいため、戻し汁に多く含まれます。
血圧が高めで悩んでいる人は、
「干ししいたけ」の戻し汁を毎日飲んでみることを試してみるのも有効でしょう。


コレステロールには2種類のものがあることはよく知られています。
善玉コレステロールと呼ばれる「HDLコレステロール」と、
悪玉コレステロールと呼ばれる「LDLコレステロール」です。
動脈硬化などの原因は、LDLコレステロールにあるといわれています

逆に、HDLコレステロールは動脈硬化を防ぐ働きを持っていると考えられています。
きのこがコレステロールを低下させるというのは、
この悪玉のLDLコレステロールを低下させるという意味です。
椎茸に含まれるエリタデニンという物質が、
悪玉コレステロールを下げる働きを持っているのです。


「干ししいたけ」の持つ薬効の大きなものに “免疫力を高める” というものがあります。
人間の体は、外から体内に入ってくるウィルスなどの外敵を、
白血球やリンパ球、インターフェロンなどが攻撃して体を守ってくれています

「干ししいたけ」をはじめとするキノコ類は、これらの細胞の働きを高めます。
つまり、免疫力(抵抗力)を高めることにより、
総合的に病気にかかりにくい体になるのです。
当然「風邪に効く食べ物」でもあるんです

その結果、ガンに対する抵抗力・予防力、インフルエンザ、エイズなどの
ウイルスに対する抵抗力、そのほかいろいろな外敵に対する体の防衛力を
上げることができるのです

皆さんの食卓に「干ししいたけ」を
取り入れてみてはどうかな

健康によい食べ物としておすすめしますよ

あなたの身の上に
すべての豊かさが
雪崩の如く降り注ぎますように・・・


